時々、ふいに、生きる力があるよね、と言われることがある。
15年くらい前に、年上の人から「雑草のようだね」と付け加えられた時は、
バカにされているのかと思ったけど、
もしかして、褒め言葉だった?と最近は思う。
生きる力を感じるって、なんだろう?
どう考えても、自分に生きる力があるとは思えないのだけど、
今の所、(たぶん)死んでないから、生きる力はあるのかもしれない。
この前、かないくん展というのに行った。
「死」ってなんだろう?というのがテーマだったんだと思う。
印象に残っているのは、入口すぐの大きいボードに、
「死」についてイメージすることを、
子どもや大人が書いた文字と、映像が流れていたこと。
なんて軽やかな、ふわふわした感じ、というのが意外だった。
そして、一番印象に残ったのは、受付の2人の女性が、とても仲が悪そうだったこと。
ちょっと緊張して入ったものの、お金を払う時点で、
なんともいえない不機嫌な空気が流れていて、
なんか、生きてるな、というか、なんかいいな、と思った。
肩の力が抜けた感じがした。
何事も、きれいごと、ではおもしろくないし、気持ち悪い。
入口の2つで、見事に「生きること」を感じた気がした。
生きる力ってもしかして、「一生懸命生きる」というより、
「一生懸命死なないようにする」ということなのかと思ったりもする。
したたかな生命力?
魚を奪うのを失敗しても、誰もいなくなった隙にもう1回魚を奪いにくるネコ、
のような感じかな?と思った。
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