人には簡単にできて、自分は簡単にできないと思ってしまうことがいくつかある。
その一つが、映画館に行って映画を観ること。
内容や結末がわかっていない映画を観るのは、すごく怖い。
翌日が休みとか、一人でぼーっとする時間が充分にとれない時に観るのは危険。
観ている間も終わったあとも、いつまでも残って今に帰れない感じになってしまう。
これは映画なんだ、と、途中で何回も自分に言っていないと、いつまでも引きずることにもなる。
今日、何人かで話をしていて、ぴったりだと思う表現があった。
情報が自分のフィルターを通り過ぎて、どんどん入ってくる感覚。
ものすごく納得した。
私は今まで、誰でもできるけど自分には怖くてできない、恥ずかしいことだと思っていた。
単に、ダイレクトに入り過ぎるだけの話だったんだ。
花火に行けないのは、近づいた時の音が心臓を叩かれているように感じるから。
ピアノの低い音を出せないのは、聞くと脳ミソをかき混ぜられる感じがするから。
戸棚のガラス戸がカタカタする音を聞けないのは、真っ暗な海に放り出された感じがするから。
トラックが通る音が嫌なのは、髪の毛を全部もがれるような感じがするから。
全部、フィルターを通り過ぎてしまっているだけのことなんだ。
小さい頃は今よりずっと怖いものが多くて敏感だったんだと思う。
大人になるのは楽になることもあるんだな〜と思うこともある。
小さい頃、ネコと一緒にいて楽だなと思ったのは、音にビクッとしたり、のんびりしたり、の感覚が、わかるわかると思えたからかも?
とても怖がりな2匹のネコと暮らし始めて一週間。
そこまで怖がらなくても、と思ったりもする。
私が大人になったのか、鈍感になったのか、野生の感覚を失っていっているのか。
わからない。
けど、かわいくて、見ているとホッとする。
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