2014/07/07

映画館

人には簡単にできて、自分は簡単にできないと思ってしまうことがいくつかある。

その一つが、映画館に行って映画を観ること。

内容や結末がわかっていない映画を観るのは、すごく怖い。

翌日が休みとか、一人でぼーっとする時間が充分にとれない時に観るのは危険。

観ている間も終わったあとも、いつまでも残って今に帰れない感じになってしまう。

これは映画なんだ、と、途中で何回も自分に言っていないと、いつまでも引きずることにもなる。


今日、何人かで話をしていて、ぴったりだと思う表現があった。

情報が自分のフィルターを通り過ぎて、どんどん入ってくる感覚。

ものすごく納得した。

私は今まで、誰でもできるけど自分には怖くてできない、恥ずかしいことだと思っていた。

単に、ダイレクトに入り過ぎるだけの話だったんだ。

花火に行けないのは、近づいた時の音が心臓を叩かれているように感じるから。

ピアノの低い音を出せないのは、聞くと脳ミソをかき混ぜられる感じがするから。

戸棚のガラス戸がカタカタする音を聞けないのは、真っ暗な海に放り出された感じがするから。

トラックが通る音が嫌なのは、髪の毛を全部もがれるような感じがするから。

全部、フィルターを通り過ぎてしまっているだけのことなんだ。

小さい頃は今よりずっと怖いものが多くて敏感だったんだと思う。
大人になるのは楽になることもあるんだな〜と思うこともある。

小さい頃、ネコと一緒にいて楽だなと思ったのは、音にビクッとしたり、のんびりしたり、の感覚が、わかるわかると思えたからかも?

とても怖がりな2匹のネコと暮らし始めて一週間。
そこまで怖がらなくても、と思ったりもする。

私が大人になったのか、鈍感になったのか、野生の感覚を失っていっているのか。

わからない。
けど、かわいくて、見ているとホッとする。

0 件のコメント:

コメントを投稿