2017/01/29

こぶしは回すけど、ビブラートはかけない。

ここ2週間ほど、気になっていることがあって、書き留めておこうと思う。

数週間前、何もする気がおきないなと思って、
テレビをぼーっと見ていたら、森山良子が昔の話をしていた。

デビューしたころの流行りは演歌だったらしい。
レコーディングでこぶしを回すように言われた。
でも、本当に歌いたいのはジャズで、こぶしは回したくない。
何度もやり直しをさせられる。
周りの人はみんな年上で、この1曲にと人生をかけているような気迫。
それを自分のわがままで台無しにするのはどうなのか。

…いろんな葛藤があるもんなんだな、と思った。

葛藤後に仕上がった曲は大ヒットだったらしい。
その曲がチラッとかかっていて、聞いたところ、
確かに、こぶし回っているっぽく、少し演歌な感じはした。
でも、演歌ではないと言えば、そう思えるような感じ。
演歌っぽいってなんなんだろうと思った。

そもそも、こぶしを回すと演歌になるの?
と疑問が湧いたところで、ふと思い出したことがあった。


学生寮に入っている時に、沖縄出身の人が、
りんけんバンドがすきと言って部屋でよく曲をかけていた。
私が、りんけんバンドを聞いたのはその時が初めて。
今までに聞いたことがないような、でも沖縄っぽくて楽しい感じだった。
その中の「歌姫」の歌が特にすきなんだと言っていて、
え、歌姫?ああ…痙攣して声裏返ってる人?と聞いてはじめて、
それが「琉球民謡」の歌い方だったというのを知った。
へ~と思った。
わざとだったんだ。


歌姫は、たぶん、こぶしを回してるんだよな。
でも、演歌のイメージは全くない。
あれ?と思って、ネットで検索していたら、
「琉球民謡のこぶしの回し方」という動画を見つけた。

本当は、琉球民謡を歌うなら、うまい人を真似るのが一番だけど、
私なりの回し方を解説してみます、という前置き付きで。

動画を見ても、どうやってるんだかピンともこなかったものの、
「琉球民謡は、こぶしは回すけどビブラートはかけないんです」
という説明があって、なるほど~と思った。
歌い方が違ったんだ。
ってことは、練習方法も、極めたいと目標に置く先も違うってことか。

だからジャズを追求している人が、いくらこぶしを回して歌っても、
完全に演歌っぽくはならないってことか、と、ひとまず納得した。

ぼーっとテレビをみていたはずだったのに。
琉球民謡、ちょっと習ってみたくなった。

2017/01/26

2008.12月のIPS研修メモ①

2008年12月3日~7日に、久留米であった『IPS(意図的なピアサポート)5日間研修』に参加した時のメモを発見しました。
改めて読んでみたらおもしろかったので、紹介してみます。
この時のファシリテーターは、シェリーさんとクリスさんでした。
この5日間が衝撃的で、後々に大きく響いたな~と思います

〇IPS研修メモ~1日目午前~

【自己紹介】
シェリーさん…薬が減る。クライシスでもサポートできる。関係ができていると、突っ込んでも大丈夫。

クリスさん…専門職だった→入院。必要なのは、給料をもらっている職員ではない。強制治療ダメージ大。その代りに何が有効(ピアサポートは有効)か、何をやりたいかを、この研修で伝える。



5日間の研修で、全部詰め込まなくていい。

みんなで練習してみる=大事

ピアの関係を使って前進

Discomfort Agreement」何と訳す?

→リスクをとるため、不安に思ってもいい合意

不安な気持ちを感じながらも、ここに居られる。自分で学べる殻を破れるために何をしてもらいたいか?



・自分を労わること。ボタンを押された場合も。

・分からないことがあったら質問してください。

・「これ以上言わないで」「やらないで」ということは、はっきり言ってください!!



ピアサポートは、

・新しい見方。新しい考え方を作っていく

・みんなで学び作っていくことに焦点が当たっている



◇背中を押してくれ、やってみて学びに繋がったことは?  ⇒5分間考えてみる

シェリーさん判断されたりする恐れがなく、信頼している関係

どんな質? どんな関係?



みんなで5日間で作り上げていく。「教える」ではない。



信じてくれている

相手の問題を探しにきていると、問題に焦点をあてた会話になってしまう

援助されている、助けられている=こう、役に立たなかった・・とか



学び、お互いに新しいことを作り上げることができる

やればできる!! →援助とは全く違う

“助けてあげること”は、助けている方が気持ちよく感じる

音楽 “ソロ”と“バンド” バンドに似ている



「援助と学ぶ、どう違うか?」

援助=○→○ 一方通行 閉じ込められてしまう

学ぶ=影響しあう、お互いに力がある、勇気をもって挑戦しあう



いつでも何か受け取っている側 → 人に提供できるものがある を忘れてしまう

                   (価値が与えられる)

「友人とどう違う?」

友人=アドバイスをあげあう、楽しい時間を過ごす

ピアサポートをやっていて、友人関係になる、それもあり



「カウンセリングとどう違う?」 ・・・医療モデル、アセスメント

深く話を聴く → ピアサポートに繋がることもある



ピアサポート、何をするためにその場にいる?

→つながりを保つ、お互いの力を出す



ピア=同じ経験を持つだけでなく、何か ←この「何か」はなんだろう?

何があるとピア?

お互いに理解していく

同じ経験を持つ=聴かなくてもわかってしまっている、と思ってしまう、不利な面もある


(午後に続く…)