ここ2週間ほど、気になっていることがあって、書き留めておこうと思う。
数週間前、何もする気がおきないなと思って、
テレビをぼーっと見ていたら、森山良子が昔の話をしていた。
デビューしたころの流行りは演歌だったらしい。
レコーディングでこぶしを回すように言われた。
でも、本当に歌いたいのはジャズで、こぶしは回したくない。
何度もやり直しをさせられる。
周りの人はみんな年上で、この1曲にと人生をかけているような気迫。
それを自分のわがままで台無しにするのはどうなのか。
…いろんな葛藤があるもんなんだな、と思った。
葛藤後に仕上がった曲は大ヒットだったらしい。
その曲がチラッとかかっていて、聞いたところ、
確かに、こぶし回っているっぽく、少し演歌な感じはした。
でも、演歌ではないと言えば、そう思えるような感じ。
演歌っぽいってなんなんだろうと思った。
そもそも、こぶしを回すと演歌になるの?
と疑問が湧いたところで、ふと思い出したことがあった。
学生寮に入っている時に、沖縄出身の人が、
りんけんバンドがすきと言って部屋でよく曲をかけていた。
私が、りんけんバンドを聞いたのはその時が初めて。
今までに聞いたことがないような、でも沖縄っぽくて楽しい感じだった。
その中の「歌姫」の歌が特にすきなんだと言っていて、
え、歌姫?ああ…痙攣して声裏返ってる人?と聞いてはじめて、
それが「琉球民謡」の歌い方だったというのを知った。
へ~と思った。
わざとだったんだ。
歌姫は、たぶん、こぶしを回してるんだよな。
でも、演歌のイメージは全くない。
あれ?と思って、ネットで検索していたら、
「琉球民謡のこぶしの回し方」という動画を見つけた。
本当は、琉球民謡を歌うなら、うまい人を真似るのが一番だけど、
私なりの回し方を解説してみます、という前置き付きで。
動画を見ても、どうやってるんだかピンともこなかったものの、
「琉球民謡は、こぶしは回すけどビブラートはかけないんです」
という説明があって、なるほど~と思った。
歌い方が違ったんだ。
ってことは、練習方法も、極めたいと目標に置く先も違うってことか。
だからジャズを追求している人が、いくらこぶしを回して歌っても、
完全に演歌っぽくはならないってことか、と、ひとまず納得した。
ぼーっとテレビをみていたはずだったのに。
琉球民謡、ちょっと習ってみたくなった。
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