2016/05/13

アフリカからきたネコ

ネコがしゃべったらな・・・。


・・・アフリカのとある海のある町に
ちょっと怖がりのしましまのねこがいた。

ポカポカ陽気のある日、しましまのねこは海辺を散歩していた。
すると、

「ボー――!!!!!」

大きな汽笛が。

その音に、しましまのねこはおどろいた。
逃げた先は船
ちょうどいい木箱があった。

えいっ!

しばらくここにかくれていよう。
じっとしていると、ふいに眠くなって寝てしまった。
船は港を離れ、遠い遠い国に向かっていった。

むにゃむにゃ、おなかがへったな。

起きて外に出てみたら、あれ?ここはどこだ?
見たことのないとこだ。
でもま、いいや。
ごはんはないかな?

わ、魚がおいてある。ありがとう!
「いただきます。」

そして食べたら、また眠くなって、木箱に入って眠った。

そんなこんなでのらりくらり、
しましまのネコの長い旅は始まった。

あれ?なんかさわがしいな。
何日たっただろう。
いつも通り木箱で昼寝をしていると、急に辺りがにぎやかになった。
木箱を運ぶ人たち。
その時、

わ!ネコがいる!!!

しましまのネコの木箱を持った人は、驚いて木箱を落としてしまった。
おどろいたしましまのネコは、あわてて逃げた。

逃げた先は、日本という国だった。


・・・って、そんなわけないか!


うちのななせは、8歳でシェルターに入って、その後うちに来たけど、
いったいどこで生まれて、どこから来たんだろう?
と、うちのダンナが、時々「どこからきた?」とネコに聞く。
ななせは、しれ~と寝ている。

それで、船に乗ってアフリカからきたに違いない、
と、何度も言うのでおもしろくて物語を作ってみた。

そんなわけない、と思ったものの、そうだったらおもしろいなあ。

ネコは自分の経歴を語ったりしないけど、
一緒に暮らすには支障ない。
人間は、経歴や素性がわからないと、怪しい人のような気がするけど。

どうしてなんだろう?

生まれも経歴もわからない、アフリカから来たかもしれない、しましまのネコは、
今となりで、
ぐっすり寝てます。