「グチ」が大っきらいな時期があった。
その頃は、もちろん、グチを聞くのも嫌で、
グチを言うくらいだったら、直接その人に言ってケンカしてこいよ、
と思っていた。
実際に、私はいつも直接ケンカしてきた。
以前は、嫌いな人に「あなたのことが嫌いです」と言うことが、
一番いい選択だと思っていた。
嫌いなのに、仲のよさそうなふりなんて、考えられなかった。
それが、ある時、あれ?と思った。
グチを言う人の話を聞いていたら、今の現状から逃げようとしていない。
あれが嫌だ、これが嫌だと言いながら、
自分の意見だけガンとぶつけるわけでもなく、
何とか、その状況の中でやっていく方法を見つけようとしている。
もしかして?と思った。
話をしていうるちに、こういう風に思っているとしたら、
こういう行動をとるのも当然かもしれない、
という話が出てきて、そうすると、
あいつだけは許せん~と思っていたのが、ふっと消えていたり。
嫌いなはずの相手のことを、一つ一つ検証している感じになって。
グチが、そういう話につながるというのは、驚いた。
腹の立つことをされた、嫌い、とか思う時って、
どうしてそういうことをするのか、そういうことを言うのか、
全くわからないことが多いように思う。
自分とは違う考え、自分とは違う行動、
理解できない言動で困惑しているだけ、なのかもしれない。
そんなことを考えていたら、
なんか、自分がおとなになった気がした。
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