2013/08/09

冷凍バナナ

今年の夏は暑い。
と、毎年言っている気もする。
けれど。
冷房をつけっぱなしの部屋の中で、
バナナが驚異的な速さで黒くなっているのを見ると、
やっぱ暑いよな~と思う。

小学生の頃、黒くなってきたバナナをラップに包んで、
冷凍して食べるのが楽しかった時期があった。
久しぶりに思いだして、冷凍して食べてみたら、おいしかった。

そうそう。思い出した。
小学生の頃に、家の冷蔵庫が新しくなって、
ちゃんと冷凍ができるようになったのをいいことに、
なんでも凍らせて楽しんでいたのは、父だった。

バナナを始め、スイカ、くずまんじゅうも。
バナナはよかったけど、スイカは固いだけで甘くなくておいしくなかったし、
くずまんじゅうに至ってはパッサパサで、
あまりのまずさに、甘いものが大好きな母が怒り始めたくらいだった。
氷を出そうとしたら、氷が全部薄茶色になってて、なんじゃこりゃと思ったら、
父がだし汁を製氷機に入れて凍らしてたってこともあった。
その出汁で冷やし中華のようなものを作ってくれた。

またまた思い出した。
料理が好きだった父は、時々変わったものを作ってた。
ご飯に紅茶をかけたらどんな味になるかな、
焼いたニンニクに牛乳を入れて煮たらおいしんじゃないかな、
つぶやいた瞬間に、もう準備に取り掛かっている。
砂糖入りの紅茶をかけたご飯は、意外においしかった記憶があるけど、
他の創作料理は、あんまりおいしかった記憶が無い。

一度、デジタル時計を分解したらどうなるかな、
と言った瞬間に、ねじまわしを持っていた時があって、
戻らなくなったらどうするの?とみんなが心配する中、
みるみる時計をバラバラにしたことがあった。
大丈夫大丈夫、元に戻せばいいから、と言っていたのに、
全部きれいに分解してバラバラになった部品が山になったまま、1週間。
いつ戻すの?と聞いたら、
「こんなもん、戻せるか!」となぜか怒ってたこともあった。

やろうと思ったことは、とりあえずやってみる父は、
まあ、たいがい失敗しているように見えたけど、
楽しそうでもあった。

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