人数の少ない、土曜日の学童クラブは、
いつもと一味違う。
やんちゃな小2の男の子が、珍しく本を読んでと言ってきた。
いつもは、そんな、かわいいことを言わない子だったので、
喜んで本を読んだ。
本の内容は、母親がかってに日記を読んだのに腹を立てて、
でたらめに明日の日記を書いたら、それが実際に起こったという話。
面白い本が出ているもんで、私も楽しくなって読み進めた。
やんちゃな子と、その友達が、私が本を読むのを聞いていた。
途中で、トカゲの話が出てきた。
その時に、やんちゃな子の友達が、
「オレ、首にヤモリがわ~って走ったことあるよ。怖くなかった」
と言った。
はいはい出た出た、自慢話ね、と思った。
そしたら、やんちゃな子が、
「オレも、家にいる時ヤモリが目の前にポトンって落ちたことある」
と言った。
おお、おお、自慢話大会、いいね~と思ったら、続きがあって、
「びっくりして、うわって言ったら、母ちゃんが『何?』って聞いたけど、
なんでもないよ、っていったら、母ちゃんに『怪しい~』って言われた。
でも、言わなかった。」
と言う。
もしや。
「お母さんをびっくりさせないように、黙ってたの?」
と聞いてみたら、真剣な顔で「うん」と言う。
いつもみたいに、半笑いでウソだよ~という表情ではない。
やられた。
なんて、かわいい。
いつも、いたずらしかしないくせに。
思わず、優しいね~と言って、頭をくしゃくしゃとしたら、
いつもなら、やめろよとか言うくせに、
うっすらニコッとしてた。
子どもと過ごしてると、こういう瞬間が、ごくたまにある。
こういう瞬間が、たまらなくすきだ。
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