子どもがたくさんいる場所で働いていると、時々、「えっ!」と思うことと遭遇する。
たとえば、足から血を流しながら、走り回っている子。
そういう子に「足から血が出てるよ、大丈夫?」
と声をかけると、たいがい、
「大丈夫、大丈夫。さっき転んだだけ」
なんていう、軽い返事が返ってきて、あっという間に走り去っていく。
すでに血が固まって、ホラー映画の特殊メイクのようになってたりする。
かと思えば、ケガの手当てをする当番の日に、事務所にいると、
おお泣きしながら、足をひきずってやってくる子もいる。
どこをケガしたの?と思うくらいの、小さな傷だったりして。
ひとしきり泣いた後に、
「○○ちゃんに○○されて転んだ」と言ったり、
「ボールをぶつけられた」などと言ったりする。
そういう時は、単にケガの手当てだけをしても、
痛みは治まらない、というのがわかってきた。
○○ちゃんを呼んで話をしたり、
どいう状況で何が起こってどう思ったのかとか、話をしているうちに、
手当てもまだしてないのに、「もう遊びにいく」と言ったりする子もいるし、
明らかに腫れているのに、痛くなくなったと言って出ていこうとする子もいる。
実際のケガの度合いと、痛みの強さは、比例しないものなのかもしれない。
痛みとは、不思議なもんだなと思う。
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