2014/07/22

ねこ

うちにネコが来て、1か月ほどが経った。
2匹。茶しまの「ななせ」と、白黒の「姫」。




実家にいたクロネコと暮らしていたのは、もう、20年も前のこと。
久しぶりに家にネコがいる生活は楽しい。
しかし、まさか、アパートでネコと暮らせるとは思ってもいなかった。

ネコを保護している「ネコシェルター」があると知って、
休みの日にネコに触りに行けるとは、なんといいんだろう!と、
軽い気持ちで掃除ボランティアに行ってみた。
初日に出会ったたくさんのネコたちの中で、
ちっとも愛想をふりまかないネコがいた。

ゲージの中の、さらに洗面器の中でまるまって、
掃除する人を迷惑そうにチラッと見ていたのが、ななせ。
妙に気になるネコだった。

ゲージに黒い布がかぶせられ、その黒い布のすきまから、
キラッと目を光らせたのがチラッとだけ見えたのが、姫。

そこから、うちにもネコがいたらいいな、と長期計画で引っ越しを決意。
道にマグロが落ちていそうな焼津に引っ越そうかと、ダンナと夢のような話をしていた。
でもその前に。
今のアパートでネコを飼えないか大家さんに聞いてみようか、
という話になり、大家さんに聞きに行ってみた。
そしたら、あっさり「もう古いアパートだから、飼ってもいいわよ」と。

えええ???

一瞬耳を疑ったけど、なんと、引っ越さずにネコを飼えることになった。

そこから大掃除、必要なものを買いそろえた。

2匹は別のシェルターに移動になってしまい、1回しか会っておらず、
その間に2匹で同じゲージで暮らし始め、少しずつ仲良くなってきた、
という情報だけ聞こえてきていた。
どうも、極度の怖がり同志で、寄り添っているというウワサが。
譲渡会というのに参加して、どちらも来てもらうことにした。

来た当初は、かっちんこちんに固まって、2匹でくっついてたけど。。。
今、2匹で走り回って、ケンカしてます。
あれ?2匹で寄り添って生きていくんじゃなかったっけ?

まあ、いいんだけど。

ゲージから出るのも、まだまだ、おっかなびっくりですが、
ゆっくりできる場所が、だんだん増えるといいな~と思います。

2014/07/07

映画館

人には簡単にできて、自分は簡単にできないと思ってしまうことがいくつかある。

その一つが、映画館に行って映画を観ること。

内容や結末がわかっていない映画を観るのは、すごく怖い。

翌日が休みとか、一人でぼーっとする時間が充分にとれない時に観るのは危険。

観ている間も終わったあとも、いつまでも残って今に帰れない感じになってしまう。

これは映画なんだ、と、途中で何回も自分に言っていないと、いつまでも引きずることにもなる。


今日、何人かで話をしていて、ぴったりだと思う表現があった。

情報が自分のフィルターを通り過ぎて、どんどん入ってくる感覚。

ものすごく納得した。

私は今まで、誰でもできるけど自分には怖くてできない、恥ずかしいことだと思っていた。

単に、ダイレクトに入り過ぎるだけの話だったんだ。

花火に行けないのは、近づいた時の音が心臓を叩かれているように感じるから。

ピアノの低い音を出せないのは、聞くと脳ミソをかき混ぜられる感じがするから。

戸棚のガラス戸がカタカタする音を聞けないのは、真っ暗な海に放り出された感じがするから。

トラックが通る音が嫌なのは、髪の毛を全部もがれるような感じがするから。

全部、フィルターを通り過ぎてしまっているだけのことなんだ。

小さい頃は今よりずっと怖いものが多くて敏感だったんだと思う。
大人になるのは楽になることもあるんだな〜と思うこともある。

小さい頃、ネコと一緒にいて楽だなと思ったのは、音にビクッとしたり、のんびりしたり、の感覚が、わかるわかると思えたからかも?

とても怖がりな2匹のネコと暮らし始めて一週間。
そこまで怖がらなくても、と思ったりもする。

私が大人になったのか、鈍感になったのか、野生の感覚を失っていっているのか。

わからない。
けど、かわいくて、見ているとホッとする。