2017/12/18

シェリーさんとのクライシスインタビュー

以前に一度だけスカイプで、シェリーさんにクライシスインタビューをしてもらったことがあった。ずっとこの話を文章にしたいと思っていたけど、どう書いていいかわからなかった。今日とあるきっかけで、そういうことだったかと話がまとまったので、今のうちに書いておきたい。


何かはわからないけど、どうしてもシェリーさんに話を聞いてもらいたいと思った時があり、えりさんに通訳をお願いした。

えりさんは、何を話したいか事前に少し文章にして、と言い、何を書いたか覚えてないけど、私は結構長い文章を書いた。
それをえりさんは全部訳してシェリーさんに渡して、スカイプの約束を取り付けてくれたものの、この文章、何を言いたいのかさっぱりわからないよ、と言っていた。

インタビューの日になって、私が話を始めて、えりさんは通訳をして、シェリーさんはそれを聞いてくれていた。けど、途中でえりさんが「何を言いたいかわからない、これじゃシェリーさんに失礼だよ」と怒り出した。いつも、どんな話でも根気強く聞いてくれるえりさんが怒ってたので、悪いことをしたなと思っていた所、シェリーさんが私に一つ質問をした。

「あなたは、その時に周りの人に何をしてほしかったの?」
シェリーさんは淡々と質問し、えりさんは淡々と通訳だけしてくれた。

その時に、何だろうと考えたけどわからず、
「わからない」と答えた。

そうしたら、シェリーさんが
「あなたは、もっと丁寧に対応してもらいたかったんじゃない?
安易にこうしたらいいんじゃない?とか大丈夫とか軽く答えられるんじゃなくて、じっくり話を聞いて丁寧に扱ってもらいたかったんじゃない?話を聞いててそう思ったけど?」

そこで、ささーっと、今までわだかまってた何かが溶けた。

そうかもしれない、とも思ったし、そうかどうかはわからなかったけど、これ以上、必死になって何かを伝える必要はないな、と思って言葉が消えていって、ざわついていた何かが、すっーと流れる感じがした。

相手がどんな渦に巻き込まれて混乱していようが飲み込まれることなく、
でも、耳をふさぐことも遮ることもなく、自分が見えたことを伝える。

そういうことを、お互いにできたら、
大変な時には専門家にお願い、じゃない何かが選択出来たり、
きっと大きく世界が変わるだろうなと思った。

シェリーさんも、えりさんも、そういうことを一緒に話そうよ、と、研修では提案してくれていた。私がIPS(意図的なピアサポート)に惹かれたのは、そういうとこだった。